私は、実家に寄り付くこともなくなり、
夜の世界で息してた頃、公立高校時代2つ上だった先輩と再会しました。
当時の私は17歳。
公立高校時代2つ上だった先輩、彼は19歳。
再会して間もなく、一緒にカラオケをしたり、ビリヤードを楽しんだり。
懐かしさも手伝って、距離が縮まるのにそう時間は要しませんでした。
付き合うようになって、今まで彼の表面しか見ていなかったことに気付かされました。
彼は、生後間もなく、父親に連れられ、施設に預けられることとなります。
小学校6年生、彼は父親がいること、会いに来ることを知らされます。
そんな父親が、彼を引き取る決断をし、高校生になった彼は施設を出て、
父親と共に、父親の実家に身を寄せることに。
父親の実家には、父親の両親、父親の妹、彼の兄①と兄①の嫁がいました。
彼は7人兄弟の5番目。
父親は、彼一人だけ、金銭的に育てられないと独断で彼を施設に入れられたものの、
その後も、彼の下に2人、、、
母親も、そんな父親を受け入れてしまうような人。
あまりに複雑で、あまりにもひどい家庭環境でした。
父親が彼を引き取った頃には、父と母は離婚しています。
父親は、母親との離婚もあり、好き勝手してきた自分に負い目を感じていたのか、
実家に戻る口実のために彼を引き取ったようです。
年老いた父親の両親の世話、彼を引き取って今後頑張っていくこと。
その為に、車と携帯電話が必要だと言い、父親は両親に車を買ってもらい、
携帯電話も父親の両親の口座から毎月の使用料金が引き落とされる形で契約。
なんとなくお気付きですか?
そう、車が納車された日に、彼の父親は消えました。
もちろん、彼を実家に残したまま。
彼は急に出来た家族に馴染めず、父親もすぐに蒸発したこともあり、
バイトしながら公立高校に通い、学費もバイト代でまかなっていました。
離婚した母親は、比較的近いアパートに住んでおり、女手一つで残りの兄弟5人を育てていました。
母親は、彼の兄②の多額に借金を肩代わりして、金銭的に困窮していました。
彼の母親は、彼のバイト代をあてにして、彼にお金を借りに来ていました。
母親が彼にお金を返すことはありませんでした。
ある日、彼が、母親に『もう貸せない』と告げて、母親は冷たくなり、疎遠に。。。
小学校6年生で父親との再会を果たしてから、引き取られ父親の実家で暮らすようになり、
その他兄弟や母親のこと、急にたくさんの情報と荷物を背負った彼の気持ちは計り知れません。
私は、彼に、育った施設を見たいと言い、連れて行ってもらいました。
初めて施設に行った日から、私は彼と一緒に何度か足を運ぶようになりました。
彼の育った施設は大きくて、生後間もない乳幼児から高校3年生まで、たくさんの子供たちが
そこで暮らしていました。
ずっと施設にいる子、
途中から来た子、
週末だけ家に帰れる子、
親が会いに来る子、
本当にさまざまでした。
見たことのない世界、触れたことのない感覚、うまく表現できない思いになったのを
今でも覚えています。
どれだけ自分が恵まれていて、好き勝手して甘えていたのか。
私は恥ずかしくなりました。
彼が包み隠さず見せてくれたこと、兄①の嫁や周囲の人達が教えてくれたこと、
私は自分を変える決意と、彼と生きていく覚悟をしました。
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今日はこの辺で♡
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